むし歯が痛い
むし歯が痛い
むし歯が痛い
「歯が痛い」
「歯が黒ずんでいる」
むし歯かと思っても、なかなか歯医者さんに足が向かないという方は多くいらっしゃいます。
当院の一般歯科担当医も、あまり歯医者さんが好きではありませんでした。
そんな患者さんの気持ちはよくわかります。
なるべく早く手を打って、なるべく楽に治療できるようにしましょう。
むし歯の治療後は、定期健診のお葉書を送りますので、メインテナンスを含めたクリーニングを行い、長く自分の歯でご飯が食べられて健康でいられるように、一緒に頑張りましょう!
歯科検診でよく聞く「C1」とか「C2」って何?
歯科検診でもらった手紙に、こんなこと書いてありませんでしたか?
「これは一体どういう意味なんだ?」と思ったことはありませんか?
専門用語が分かるだけでも、歯医者さんの敷居は下がります。
そんな言葉の意味をご紹介します。
CO
「CO」は、出来立てのむし歯です。
エナメル質(歯の一番表面)には神経がないので、痛くありません。
ちなみに、COの「O」は「Observation(観察))の頭文字の「O」です。
⇒治療法
薬で歯の再石灰化を促し、むし歯の進行を抑えます。
歯は削らずに経過観察し、シーラント(臼歯の溝を埋める)やフッ素塗布、歯磨きを丁寧にします。
C1
エナメル質が溶け、黒い穴が小さく空いた状態です。
エナメル質には神経がないので痛くありません。
この段階なら、ほぼ痛くない最小限の治療で済みます。
⇒治療法
むし歯を削り、同じ色の樹脂(レジン)を詰め、光を当て接着します。
治療はだいたい1回で終わります。
C2
象牙質(エナメル質の下、図の黄色い部分)にむし歯が進んだ状態です。
冷たいもの・甘いものを食べると歯がしみたり、痛んだりします。
⇒治療法
むし歯の部分を削り、樹脂を詰めます。
麻酔が必要になりますが、表面麻酔をして電動注射器を使いますので痛みはあまり感じません。
詰め物を接着する場合は、治療には最低2回程かかります。(詰め物は技工士さんが作ります)
C3
むし歯が歯の神経(歯髄:しずい)まで達し、大きな穴が空いています。
飲食時に痛みを感じ、そのうちズキズキと痛むようになり、歯ぐきが腫れ、出血を伴うこともあります。
ある日痛くなくなりますが、それは歯の神経が死んでしまったというです。
その後、神経が腐り、細菌が歯の根の先まで入り、もっと痛むことになります。
⇒治療法
極力神経を残し、できるだけ神経を抜かない治療を試みます。
しかし、むし歯が進行して神経まで達してしまうと激しい痛みを生じます。
その痛みをなくすには、やむを得ず神経を取り除かなければなりません。
歯の中の神経は複雑で、さらに先端はとても細くなっているので、それを取り除くにはとても繊細な技術が必要です。
完治までには数回の来院が必要となります。
そのため、痛みがなくなっても必ず最後まで通院してください。
C4
歯の根元しかない状態で、膿が出たり、歯ぐきが腫れたりします。
⇒治療法
抜歯が一般的です。
歯の根を保存する事も検討されますが、予後は期待できない場合が多いです。
歯を失った後の治療は、入れ歯・インプラント・ブリッジのいずれかになります。
なぜむし歯ができるのでしょう?
口の中には、ミュータンス菌やラクトバチルス菌などたくさんの菌がいます。
この菌が口の中の食べ物を栄養にして、酸を作り出し、歯を溶かします。
これがむし歯です。
菌のエサを与えない事=食べ物のカスをキレイに取ることが、大事なのです。
子どもをむし歯にさせたくない!という親御さんは、下記のページも併せてご覧ください。
⇒子供をむし歯にしない方法、知ってますか?
根面う蝕(こんめんうしょく)って何?
歯ぐきが下がることで「根面(こんめん:歯の根元の部分)」が露出し、出来る虫歯(専門用語でう蝕と言います)です。
どうして歯ぐきの根元に虫歯ができるの?
30代から歯ぐきが下がり始めます。
歯ぐきが下がって露出した歯の根元には、エナメル質(体の中で一番固い部分です)がありません。
いきなりその下の柔らかな象牙質がむき出しになってしまうので、注意が必要なのです。
気を付けなきゃいけないサインは?
こんな症状が出たら要注意です!
- 食べ物が歯に挟まる
- 歯の根元が染みる
根面う蝕の予防方法は?
露出してしまった歯の根元は「酸」が大敵です。
酸は歯を溶かします。
なので、酸性に傾かない食生活が大切になります。
1.歯に必要な栄養を採る
歯の再石灰化に大事なカルシウムやリン、良質なたんぱく、そしてそれらをうまく働かせるためのビタミンを採ることが大事です。
2.酸性度が高い飲み物の飲みすぎに注意!
口の中は中性がベストです。
下記の飲み物の飲みすぎは、歯を溶かします。
スポーツ飲料/清涼飲料水/柑橘系、野菜ジュース/お酢の入った飲み物
3.ダラダラ飲み、食べはしない
おやつをダラダラ食べたり、晩酌でダラダラ飲み続けるのが常態化しているのは、口の中が酸性であり続けるという事です。
4.唾液(だえき:よだれ)を増やす
唾液には素晴らしい役割があります。
お口の中をキレイにするだけでなく、歯の再石灰化を促す役割もあります。