「いつまでも健康で!」
2021年も大変な年となりましたが、秋以降、感染者も減少して来て、今年の暮れは
やっと帰省できるという方も多いと思います。
私の母は現在、群馬県の老人ホームにお世話になっており、先日やっと面会が許され、
1年10カ月ぶりに会うことができました。
久しぶりに会った母は、思っていたより元気そうで、楽しく毎日を過ごしているとのことで
安心しました。
やはり同年代のお友達やホームの方と毎日会話をすること、また一日に必要なカロリーと栄養素が考えられている食事を取っていること、適度な運動をしていることなどのおかげで、コロナ禍においても健康を保っていられるようです。
病気になった際、自分の口から食事が取れるかどうかはとても大事なことで、歯や口が健康であることが体全体の健康を左右し、健康寿命を延ばすことに繋がります。
そのために毎日のブラッシング、歯を失ってしまった時はご自分に合った入れ歯を入れること、定期健診などが大切です。
また、誤嚥防止のため、風船やペットボトルを膨らませて戻すなどの口腔周囲筋のトレーニング、唾液の分泌低下予防のための虫歯にならないキャンディーなどがあります。
最近、サルコペニアとかフレイルという言葉をよく耳にしますが、ご存じですか?
サルコペニアとは、筋肉量が減少する状態のことを言いますが、それによって基礎代謝量が減り、食事量も低下し低栄養となり、さらに活動度が落ちるという悪循環(フレイルサイクル)へと繋がります。
その予防、改善にはタンパク質の摂取と合わせて、運動も必要です。
おすすめは、腰を落とした四股の姿勢!
下半身の筋肉と体幹のバランスを鍛えることができ、転倒防止に繋がります。
高齢者の方がずっと健康で生活できるよう、歯科医師にもできることがたくさんあります。
ご家族の方でも困ったことがありましたら、是非ご相談下さい。
今年も残すところ、わずかとなってしまいましたが、一日も早いコロナの終息と、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げております。