「噛む力!」
先日、テレビで動物の『噛む力』ランキングの番組をやっていました。
1位はイリエワニで、噛む力は5309万パスカル、なんと人間の48.2倍だそうです。
噛む力はパスカル(Pa)という単位で表しますが、人間は約110万パスカル、だいたい自分の体重くらいだそうです。
以下、ランキングでは、1位イリエワニ、2位ナイルワニ、3位アメリカンアリゲーター、4位カバ、5位ジャガー、6位メジロザメ、7位ゴリラ、8位ホッキョクグマ、9位グリズリー、10位ハイエナだそうです。
また面白いことに、ワニの噛む力は上位を独占するほどですが、口を開ける力はとても弱く、
ガムテープを2~3枚で開けられなくなるそうです。
番外ですが、シャチは1億3089万パスカルだそうで、もう想像もつきませんね!
また、犬では小型犬100㎏、中型犬140㎏、大型犬160㎏くらいだそうです。
『噛む力』すなわち咬合力とは、物体を噛みしめる顎の力で、人間が思い切り食いしばった時は自分の体重くらいですが、食事の際はその力の25~30%で食べています。
しかし、夜間に歯ぎしりをする方は、男性で200~300㎏、女性で100~200㎏というすごい力で食いしばっており、それによって歯の摩耗や破折につながります。
歯ぎしりは寝ている間、無意識の状態でしているので、止めることは難しいです。
また、不正咬合や奥歯が抜けたままの状態で、歯ぎしりをしていると不正咬合がひどくなったり、抜けた歯の隣の歯が倒れてきたり、動揺が出たりといろいろな問題が起きてきます。
このような問題が起きないためにも、正しいかみ合わせにする矯正治療や虫歯の治療は大切で、夜間マウスピースを使用することも歯を守るために重要なことです。
スポーツ選手などは、自分の力を最大限に引き出し、なおかつ歯を守るため、マウスピースを着けている選手が多くいます。
近年、人間の顎は小さくなり、これは人間の進化や堅い食べ物をとらなくなったためと言われています。
また、奥歯が一本抜けただけで噛む力は30~40%低下すると言われていて、不正咬合の場合も咬合力は低下します。
正しい咬み合わせとブラッシングで、虫歯や歯周病を予防し、いつまでも自分の歯で食べることは大事なことで、また同時にタンパク質を摂ることも健康寿命を延ばすことに繋がります。
人生100年と言われる今日、いつまでも美味しく食べられるように歯を大切にバランスの良い食生活を心掛けましましょう!