「舌も鍛えていますか?」
2023年初めてのブログです。
今年も、お口の中から健康になれる情報をたくさんお送りしたいと思っておりますので、
どうぞ宜しくお願い致します。
最近、トレーニングブームで筋肉を鍛えて、美しい体を作ることが流行っているようです。
また、一生自分の足で歩けるように足(ふくらはぎ)を鍛えることも重要と言われています。
しかし、筋肉の塊である「舌」の重要性は、忘れがちである様です。
舌は筋性の器官で、形を変える筋群と舌を前後左右に動かす筋群で形成されています。
舌は咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)、発音の際、大きな働きをしますが、味覚や知覚を感じる受容器もあり、
胃に入る食べ物を識別する働きもあります。
咀嚼の際には、唾液の分泌を促し、食べ物に消化液を混ぜ合わせ、飲み込みやすくする働きもあります。
そして、食べ物が口の中から咽頭(いんとう)へ移動する際には、舌が口蓋(こうがい)の後方を押すことで、食べ物を正常に飲み込むことができます。
この一連の動作が低下すると、嚥下障害を起こしやすく、誤嚥性肺炎などの原因になります。
通常、舌の先端は上の前歯の裏側(歯と歯茎の境)に接していることが正しい位置ですが、
舌を上下の歯の間に挟んで嚥下するなどの舌癖がある人は、歯並びに悪影響を与える場合もあります。
また、英語の「R」や「L」の発音も舌の動きが重要となります。
このように舌は、「味わう」「食べる」「話す」といった人が生活する上で、非常に重要な器官です。
健康な毎日を送るために、歯と同様、舌のチェックも大切です。
舌の表面には、細菌など付着しやすいので、舌ブラシを使って、優しく3,4回磨いて下さい。
「あいうべ~」と大きな口で発音する、舌のトレーニングもやって頂くことをお勧めします。
まだまだ寒い日が続くと思いますので、お口の中を健康に保ち、風邪などひかない丈夫な体を保ちましょう!