「セファロとは?」
最近、マスクはいつ外せるのか?ということが、議論されています。
海外では、もうほとんどの人が、マスクをしないで歩いているようです。
先日、留学から帰国された大学生が、空港でもみんなマスクをしていなかったけれど、日本便の搭乗口だけは、全員マスクをしていた!と言っていました。
日本人は本当に真面目で、用心深く、「転ばぬ先の杖」ということもあるように、私もまだしばらくはマスクをしていた方が安心なのかなと思っています。
コロナ禍において、マスク、手洗いの習慣は定着し、またお口の健康も大切ということが
再認識され、矯正治療を始められる方も多いように感じています。
矯正のご相談にいらした方には、まずは、どこが気になるかをお聞きしているのですが、
「前歯が出ていて口が閉じにくい」とか「前歯のでこぼこが気になる」とか「上下の真ん中がずれていて咬みにくい」など、主訴は人それぞれです。
実際、矯正治療を開始する場合は、歯型や写真やレントゲンをとり、診断を行いますが、
検査をして、歯や歯周組織のことを調べて見て、初めてその方の不正咬合の原因がどこにあるのか、どういった治療が必要なのか、便宜抜歯は必要か、治療開始時期や期間などがわかります。
その時に重要なのが、セファロ(頭部X線規格写真)というレントゲン写真です。
セファロは、正確には「頭部X線規格写真」と言い、診断時に側面と正面の2枚撮影します。
側面セファロでは、横から見たところの上顎骨と下顎骨の位置関係、上下前歯の傾斜角度、
顔貌と前歯との位置関係、また成長期のお子様であれば、上顎前突の傾向があるか、下顎前突の傾向があるかなど、今後の成長予測などが角度でわかります。
正面セファロでは、顔面の正中が上下の前歯の正中と合っているか、もし合っていなければ上下どちらの歯が何ミリずれているか、また関節、上顎骨、下顎骨の左右対称性などが数値でわかります。
ご自分で、「前歯が出ている気がする」と思っていたことが、実際、何度出ているのか、
どのくらい前歯を下げられるか、などがセファロの数値をみることによってわかるので、矯正治療を始めるにあたりなくてはならないものです。
診断の時には、模型と写真と合わせて、セファロ上でどのように歯が移動していくかをご説明しますので、実際矯正治療が始まったときに、「今はこんな風に歯が動いている途中なんだな」とわかると思います。
そうすれば、毎日のブラッシングやお口の中にゴムをかけるときなど、いいモチベーションになりますよね!!
先日、矯正装置が外れた高校生が、「早くマスクを外して、みんなに見せたい!」「写真もいっぱい撮りたい」と言ってとても喜んでいました。
何の心配もなく、マスクが外せるその日、自信を持って笑えるように、お口の中も健康に
保ちましょう!
そのためには、きれいな歯並びはもちろん、クリーニングや定期健診も忘れずに受けましょう!